「市田柿」発祥の里 長野県高森町-市田柿のふるさと(ウェブ版)

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市田柿のふるさとウェブ版

豆知識「なるほど!!市田柿」

段ボール出荷と果実生産量増加の関係

段ボールは十九世紀のイギリスで開発され、日本では明治時代後期に製造されるようになりました。戦後、従来の木箱から段ボール箱へと変化したのは、朝鮮戦争での需要の高まりと、森林保護政策による木材不足の理由からといわれています。

元来、果実の出荷には丈夫な木箱が使われていました。しかし、木箱の組み立ては重労働な上、収穫期の農家では千個、二千個といった大量数の組み立てに追われたといいます。昭和三十年頃から、堅牢な段ボール箱が開発され、各地でリンゴの輸送試験が行われました。

段ボール箱での出荷が定着すると、出荷作業が楽になった分、栽培果樹の品種を増やして多角的果樹経営をすすめる農家が増えていきました。桃や梨の栽培農家では、収穫や出荷の時期が重なっている市田柿は敬遠されがちでしたが、現在では、梨と柿、桃と柿を複合で栽培する農家がいくつも現れ、果実の生産量増加につながっています。

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